不覚日記

日々のゲームの話など

Archeage

 最近GW2にインしてなかったメンバーがArcheage JP Cβに受かったらしく、啓蒙活動に来ていたので話を拝聴。個人的に気になり、結局スルーを決めたタイトルだけあって非常に面白い内容のようだった。

UOを目指したKRゲーム
製作者のインタビューや内容を見ると、相当にUOを意識して作られ、そしてUOを現代の3D MMO技術でインスパイアしたと見るきらいすらある。UOのような、UOのように、UOの後継、と銘打たれた作品は数あれど、実際にそうできたゲームは皆無であり、志半ばで挫折したゲームも数ある。
本国ではエンドコンテンツの薄さ、底の浅さに盛り上がりは鎮火したと聞いているが、全体的にこういうゲームは最初に盛り上がり、あとは話を聞かなくなる場合が多いので、過去作品を見てどういう対策を打ち出してくるかは見物。
まあ、時間を掛けてゆっくりとコンテンツを熟成させても仕方ない中身なので、性急に、とは運営側は考えていないだろうが、UO時代とは異なり競争力も求められているこの時代、吉と出るか凶と出るか。
個人的に引き込まれたのは、UOはともかく最近だとMinecraftから多くのアイデアを貰っているらしく、広大で詰まっていないフィールド等はそのためか、とワクワクもする。
近年のKRゲームの売りでもある美麗グラフィックでサポート、AIONでも好評だった飛行システム等が非常に良いらしい。

・新時代のDarkfallとなるか、はたまたDark Eyesとなるか
UOのようなシステム、オープンフィールドPK等で、知られていたのは、最近ではDarkfall Onlineが挙げられるが、一時”その手”の方々が大挙して行ったもののバグの多さ等で撤退していたのが記憶に新しい。
この、オープンフィールドPKができる、というのはMMOのPvP層にとって非常に大きい魅力なのは確かだが、近年は国籍によらずそれを忌避する勢力が8割以上を占めているため、謳い文句として成立するかは疑問だ。PK要素で一時代を築いたAoCに至っては、現在F2Pで遊んでいる客の9割がPKを不要と考えている、というアンケート結果すらある。
昨夜は「PKしまくってやるぜ! という武闘派も結構多くいるよ!」という話をされたが、その、なんだ。「PKをしたいという武闘派」というのはぶっちゃけカジュアル層が髪染めてシンナー吸ってる層だろうか? 私の知ってる「PK武闘派」は
「味方がドン引きするくらいPKする」「味方が文句言うようなら味方までPKする」「勝ち馬でなくともPKする」「数負けしていてもPKする」「目的PK」・・・このくらいか。俺の中では、Celesさん、Cixさんが代表的な辺り。
ただ、この辺は既に絶滅危惧種、もしくは絶滅しているので、最終的にArcheageでは「なあなあ仲良しこよし馴れ合い」で「PKもできるゲームアピール(苦笑)」を醸し出し、もしPKする輩が現れたら「大多数の平和主義的プレイヤーが正義という名の集団リンチ」を行使することは想像に難くない。日本のMMO黎明期にDark Eyesというゲームがありましてね・・・。
あまりその辺りから国民性や層は変わっていないんだと思う。それにGW2を見てもTop鯖でWvWをブイブイ言わせている層は「PvPがしたいわけではなくZergで勝利と見返りが欲しい」という層がほとんどだろう。所謂PK(オープンフィールドGANK)がしたいという層はいない。

・先の見えない日本での運営形態
本国では月額課金であり、日本でも鳴り物入りで入って来ることから月額課金が予想はできる。が、日本のみならず海外でもサブスクリプションモデルというのは、ほとんど月額無料アイテム課金のF2Pに移行している。その流れを受けて、先日TERAも世界的にもF2Pになったわけだが。
予想されているのは、ローンチ当初のAIONやTERAのようなクライアント無料、月額課金&アイテム課金か、F2P重アイテム課金か。どちらにせよ、最近来日しているKRゲームと同程度の出費を予想しておけばいいだろう。
現在Cβ中だが、まだNPC会話等が全てハングルであったりと日本語対応という意味でのβらしく、本番サービスまでどこまで体裁を繕えるかが見物だ。

・現在総評
我々MMO古参の中で、「はじめてハマったMMOはUO?EQ?」という話題がある。これはその後のMMO選択の指標になりうるもので、Archeageに関しては、この「UO派」の人間にドストライクであることは間違いない。
さすがに思い出補正には敵わないだろうが、あれから幾つ出たUOの後継候補になれるかどうかという辺りか。否が応でも期待は高まるが、こればっかりは始まってみないとなんとも言えない。
個人的には「今一番HOTでやってみたいMMO」ではあるものの、GW2で満足できているという点を上回れない辺りで察して欲しい。更に言うならば、まだTESOの方が期待できね?という心の声もある。
だが、そのようなゲームがまた出てくるのは楽しみでもあるし不安でもあるので、是非遊びやすい価格でリリースになることを祈る。